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大手企業、20代で年収 600 万、は案外大したことがないという話

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大手企業に勤める20代。年収 600 万。こう聞くと、かなり儲けていて勝ち組じゃないかというイメージがありますが、案外そうでもなかったりします。その内約とカラクリを(暴くというと大げさですが)暴いてみました。

年収と手取りは違う

まず「年収」という言葉の意味には注意が必要です。

年収とは 税が引かれる前 の金額です。ここから税を引かれたのが「手取り」となります。

手取りになると、額はグンと落ちます。平社員(の中でも最低ランク)の僕で言いますと、月収は 23 万くらいですが、手取りは 17 万くらいです。だいぶ違いますよね。

※以後、金額計算は僕の収入を例にして行います。僕も一応大手企業です。

基本給と残業代

月に支払われる給料には、毎月固定額支払われる「基本給」と「それ以外の加算」があります。

毎日定時帰りであれば、月収はほぼ基本給です。僕はこのタイプですね。

一方、残業する人は、別途 残業代 が加算されます。残業代は(会社にもよりますが)一時間単位で加算され、その時給は 基本給の1.3倍 くらいです。(1.3 の数値は会社次第でしょうが、労働基準法では 25% 増やせとなっているので、1.25 より少ない場合はブラックでしょう)

つまり 残業すればするほど、基本の1.3倍の時給が加算されていく と言えます。残業すれば、稼げるのです。

※余談ですが、世の中に残業がなくならない理由の一つが、これだと思います。生活費のために、残業をするのです。僕の観測範囲でも、「生活のために残業してます」という人は何人もいますし、特に家族持ちで共働きでない人は例外なくそうでした。

時給はどのくらいか?

計算を理解しやすくするため、基本給の時給を押さえておきましょう。

僕の場合でいきますと、月の基本給は 23 万、1日の労働時間は8時間で、1ヶ月で20日(平日)ほど出勤しますので、時給は

230000 / 8*20 = 1437

1437 円、まあ大雑把に言って 1500 円 くらいです。

ちなみに、残業時はこれの 1.3 倍ですから1950円、これも大雑把に言って 2000円 ですね。

一ヶ月 n 時間残業したら何円になる?(目安)

続いて、残業代の目安を計算してみましょう。

1時間で2000円でしたね。つまり 10時間で2万円 です。以下、いくつか例を挙げましょう。

  • 月20時間で4万円(毎日1時間残業する)、年収は48万円プラス
  • 月40時間で8万円(毎日2時間残業する)、年収は96万円プラス
  • 月60時間で12万円(毎日3時間残業する)、年収は144万円プラス
  • 月80時間で16万円(毎日4時間残業する)、年収は192万円プラス
  • 月100時間で20万円(毎日5時間残業する)、年収は240万円プラス

どうです。たくさん残業したら、かなりの金額になっていることがおわかりいただけるかと思います。

仮に毎月 60 時間残業したとしたら

ここで、もし仮に毎月 60 時間残業した場合に、月収がどうなるかを見てみましょう。

残業無しだと基本給が 23 万でした。60 時間残業をすると、ここに 12 万がプラスされます。 月35万 です。

つまり 年収は 420 万 になります。

まだ 600 万には届きませんね。もう一つ重要な収入があります。

賞与(ボーナス)の存在

重要な収入源として賞与、つまりはボーナスがあります。

これは 年に二回 あり、額は大手企業なら(僕の観測範囲でざっとですが) 月収の 2.5 倍くらい です。月収は 23 万なので、57 万くらいですね。これが二回あります。

つまり年収はプラス 114 万です。

ここまでの年収額を見てみる

月収 23 万、残業時間 60 時間の場合、年収は以下のとおりとなります。

  • 534 万円
    • 残業代で月 12 万プラス
    • ボーナスで年 114 万プラス

どうでしょう。600万には及びませんでしたが、良いラインですよね。

手取り 17 万円の平社員でも、(ボーナスが適切に支給され、かつ残業毎月 80 時間くらいすれば)この 600 万というラインに到達できる のです。

おわりに

年収 600 万。これは単に残業をモリモリと頑張って、かつボーナスにも頼った場合の額にすぎません。(もっとも本当に優良な大手企業は定時退社でもこの額以上になるとは思いますが)

オフィスビルも夜遅くまで明かりがつき、駅にもたくさんのサラリーマンがいて、働き方改革も叫ばれていて……そんな残業前提の社会だからこそ、このような額になっているのだという気がしてなりません。

僕のような定時退社マンは「600万?高くない?」と思いがちですが、そこには残業という献身が含まれています。 月 60 時間でも年 144万円増えます からね。残業代は凄まじい。

年収という金額差に腐らず、過ごしたいところです。

p.s. 本記事のはじまりは、(ランキングに乗るほどの優良企業でもない大手に勤める)僕と同年代の人が「年収600万!」だという記事を見つけたところからです。本当かなぁと試しに計算してみて、せっかくなので記事にしてみました。