ガラパゴスタ

万年平社員の独身ぼっちでも楽して楽しく。

高層オフィスビル勤務の憧れと現実

f:id:stakiran:20190130065324j:plain

高層ビルに憧れてしまうのは男の性でしょうか。幸運にも僕は勤務する機会を得たのですが……現実は甘くなかったようです。一人の高層オフィスビル勤務者として、憧れと現実についてまとめます。

前提

  • 本記事における高層オフィスビルとは、高さ 100m 以上 200m 以下の、居住エリアがない純粋なオフィスビルである
  • 本記事は筆者の観察範囲(実際に勤務または複数回訪問した複数の高層ビル)に基づいている
  • 本記事の書き方として、各観点ごとに「憧れ」「現実」「詳しい解説」を書いていく

では憧れと現実について、一つずつ見ていきましょう。

ステータス

【憧れ】高層ビルに勤めているだけで鼻が高い。誇らしい気持ちになる。

【現実】正直どうでもいい。

基本的に仕事や生活に忙しく、ステータスについて考える余裕などありません。

仮に余裕があったとしても、これが地方の「その辺で一つしかない高層ビル」であれば、地方民として鼻が高いのかもしれませんが、都会であれは大したことはないです。高層ビルなど当たり前のように並んでます。それにビルに通っている人間自体が何千何万人となります。そのうちの一人でしかありません。ステータスもくそもないですね。

利便性

【憧れ】ビル内に何でも揃っていて超便利。

【現実】売店と食堂と自販機と ATM くらい(まあまあ便利)だが、オフィス街だとトータルで不便。

超というほどではありませんが、そこそこ便利です。飲食物とお金は何とかなります。ですが、その程度です。むしろ、特にオフィス街という立地だと、周辺に何もないので、生活トータルで言えば不便です。オフィス街でない高層ビルだとしたら、運が良いですね。

ちなみに、満足度の高い会社であればジムやら保育園やらあるのですが、そんな会社は一握りです。

おしゃれなカフェやレストラン

【憧れ】おしゃれなカフェやレストランがあって仕事が捗る。仲間と談話してくつろげる。

【現実】カフェと食堂はあるが、おしゃれとくつろぎは幻想。

まずカフェに至るまでが遠い(フロアがやたら広いのとエレベーター待ちがあるのと)ので、せいぜい一日に一回しか通えません。また、よほど満足度の高い会社でもない限り、ごく普通の、テーブルと椅子が並んだ内装ですし、省エネのため日中は電気が落とされ薄暗いです。キラキラとした雰囲気は幻想です。

フリーで美味しい食事

【憧れ】食事は食べ放題で、高級ホテルみたいに美味しくて、快適に飲食できる。

【現実】昼食夕食時間帯しか開いてない、クオリティはせいぜい大学食堂レベル、あと激混み。

食べ放題やら美味しい食事やらは一部の、それこそ Google レベルの会社だけです。

食堂は大学の食堂をイメージしていただければ、大体合っています。健康志向で、スーパーやチェーン店ほど手抜きではありませんが、自慢できるほどの凄さではありません。値段もワンコイン(500円)で買えるかどうかというレベル。満足度の高い会社だと安いです。自販機も半額だったりタダだったりします。逆に、そうでもないとワンコインを超えてきます。自販機も定価です。

ですが、このあたりは大した問題ではありません。一番キツイ現実は 激混みする ことですね。そりゃあ何千人という勤務者がこぞって食べにくるわけですから……。満足度の高い会社だと、営業時間も飲食タイミングも広いのでそうでもないのですが、そうではない会社だと学校みたく時間が区切られているため、人が集中します。

(余談)このあたりは通勤と似ていますね。通勤ラッシュを避けるために 10:00 出社ができ、かつ社員が当たり前に利用しているような会社だと、食事時間も融通が利きやすい傾向にあります。

充実した設備と快適な仕事環境

【憧れ】パソコン、椅子、机はもちろん、会議室から備品まで充実しており、快適に仕事できる。

【現実】ケチくらい中小企業よりはマシだろうが、まだまだケチくさくて全然足りない。

本当に快適なのはごくごく一部の、満足度の高い会社だけです。

現実はもっと平凡です。高層ビルを構えるようなレベルの企業になってくると、社員数も何千何万に及ぶわけですが、これを制御するため、組織は標準化・画一化を行います。結果、設備も備品も平均的になります。盲目的で鈍い社員は特に問題ありませんが、そうではない社員にとっては不便極まりないです。もちろん、申請しても簡単には通りません(社内政治やら交渉力やらを要します)

たとえば IT 企業で言いますと、仕事道具でもあるパソコンおよび周辺機器は高性能であるべきで、Windows でいえばメモリ 8GB やら SSD やらデュアルディスプレイやら高級チェアーは当たり前でしょう。しかし、そんな環境を持てている社員はほとんどいません。逆に、これらが簡単に手に入るとしたら、その会社は良い会社です。

他にも備品については、総務部門がお役所仕事かつ怠慢ですし、節約の流れもあるので、(ちょっとした文房具や事務用品なら)自分で買って揃えた方が早いくらいですね。会議室についても、需要に大して供給が足りていないため、日夜予約合戦が勃発しています(若い方は会議予約の雑務を押し付けられて苦労しているのではないでしょうか)。

総合すると、とても快適と言えるレベルではないです。仕方のないことではありますけどね。大人数の快適を担保するだなんてこと、普通はできません。それができるほどの(高層ビルを携えている)会社は、数えるほどしかない気がします。

眺望の良さ

【憧れ】眺めが良い。毎日飽きない。

【現実】数日で飽きるし、第一のんびり鑑賞できる暇も場所もない。

高層建造物と来て、必ず話題に挙がるのが眺望ですが、タワーマンションに住むならともかく、高層ビル勤務では正直なんてことはないものです。

そもそもゆっくり鑑賞できる場所がありません。そんなのは一部の執務室くらいです。あとは非常階段や廊下などですが、日中は当然仕事で忙しくて往来も多いので、落ち着きません。だからこそ、トイレが混みます(唯一一人になれる空間が個室ですからね)

仮に、あったとしても、景色なんてものは数日もすれば飽きます。僕は一時期、暇な時期がありまして、眺望を楽しむつもりで何度も足を運んで(何ならコーヒー片手にくつろいだりもして)いたのですが、二日もしないうちに飽きました。眺望というものは、観光地みたいに、たまに、その時だけ楽しむ類のものだと改めて思いましたね。

高性能エレベーター

【憧れ】エレベーターが高性能で、行きたい階にすぐに行ける。

【現実】高性能かもしれないが明らかにキャパオーバーで、出勤や昼休憩は十分以上待ちも当たり前の世界。

これだけでも高層ビルに通いたくないと主張するには十分すぎる理由です。とにかく混みます

特に始業、終業(特に定時退社)、昼休憩、晩休憩あたりは十分以上の待ちが発生するほど混みます。エレベーター前にも行列ができますね。これがイヤで、20F 以上のも距離を階段で移動する人も、一人や二人ではありません。僕も一時期はそうでした。

「タワーマンション暮らしをするとインドアになる」という話を聞きますが、わかるなぁと痛感しました。混んでると外に出るだけで大変ですし、混んでなくても物理的に距離があるので数分はかかる。めちゃくそ面倒くさいんですよね。

僕のように待つのが嫌いな人種には、本当に地獄だと思います。

清潔で心地よい

【憧れ】ビル内は毎日清潔に掃除されており、心地良く過ごせる。

【現実】掃除は業者さんが頑張ってくれているが、利用者マナーが悪くて(特にトイレは)汚い。

清潔については、専用の業者さんがいるので心配は要りません。問題はむしろ利用者側にあります。

特にトイレ。自分勝手で、無神経で、かつ仕事でストレスが溜まっているおじさんが多いので、汚いです。駅や公園の公衆トイレほどではありませんが、散っているとか濡れているとかいったことは日常茶飯事です。僕はこれがイヤで、他階のトイレを開拓していました。

女子トイレがどうなのかは知りません。あと、満足度が高い会社のトイレがどうなのかもしりません。マナーも良く、清潔だったりするのでしょうかね。

おわりに

高層オフィスビルの憧れと現実についてまとめてみました。

僕個人の感想としては「もう勤務したくない」ですね。とにかくストレスが溜まります。何千人を押し込めているのだから無理もありませんが。それに外に出づらいところがどうも性に合いません。息苦しいと言いますか。

以上、参考や暇つぶしになれば幸いです。ではまた。