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スクショでも著作権侵害?今回の違法ダウンロード方針は何が問題なのか

2019年2月、違法ダウンロードに関する新たな方針が決定され、スクショも違法になるという衝撃的なニュースが飛び交っています。これについて、陰謀論的ではありますが「何が問題なのか」を説明してみたいと思います。

元ネタ

今までの法律

  • 著作物の無断アップロードは違法(いわゆる 違法アップロード
  • 違法アップロードされた動画や音楽のダウンロードは違法

今回追加された方針

  • 違法アップロードされたコンテンツ(動画や音楽に限らない)のダウンロードは違法

何が問題か

要するに今回の方針は「違法ダウンロードの対象」を「動画・音楽 → あらゆるコンテンツ」へと広げようという案ですが、これの何が問題なのかを見ていきます。

(1) ネットを見る=違法、になる

今回の方針を踏まえると、

ネットを見るだけで違法になる

という恐ろしい解釈を取ることもできます。理由は二つあって、

  • (1) ネット上のコンテンツの大半は「違法にアップロードされた(著作権者に許可なく掲載した)」コンテンツを含んでいるから
    • まとめサイト全般
    • Twitter などの SNS
  • (2) そもそも「ネットを見る=ダウンロードする」だから

まず (1) ですが、昨今のネット上のコンテンツは多くの画像を含んでおり、その中にはテレビやマンガや雑誌などの一部シーン、あるいはイラストや地図などをキャプチャしたものも多くあります。まとめサイトから個人ブログまでそうですし、Twitter でも LINE のスタンプのように使っていたりする文化がありますよね。

今回の方針では、上記のようなサイトにアクセスしただけで違法になる可能性があります。

ここで、

「え?アクセスしただけで?ダウンロードしてないのに?」

と思われるかもしれません。

話を (2) に移します。そもそもネットを見る仕組みは「見る先のデータをいったん自分のデバイス(パソコンやスマホなど)にダウンロードする」となっていますので、見ただけでダウンロードになります。

※ちなみに、一度見たページは次見ると素早く表示されますが、これはあなたのブラウザが「一度見たページのデータ」を保存(つまりはダウンロード)しているからです。キャッシュと呼びます。

つまり、

  • 1: 利用者が自分の意思で、ネット上のあるデータを、名前をつけて保存する ← これはダウンロード
  • 2: 利用者が、ネット上のあるコンテンツを見る ← 実はこれもダウンロード

というわけですね。法整備をした政府側は、この違いもわかっておらずに「ダウンロード」という言葉を使っています。もしかしたら 2 も含まれているかもしれない。

それでも、今までは問題ありませんでした。違法アップロードされた動画や音楽を視聴さえしなければ何ら問題はなかったわけですし、正規に購入して楽しむ真っ当な人間であれば、そういった視聴をする機会は(騙されていた場合を除き)まずないわけですから。

ですが今回の方針では、違法の対象が動画・音楽以外にも拡大されます。静止画(画像)も対象です。そして、(無許可で掲載された)画像は、すでにネット上でありふれている。ネットを見ただけで違法になる、は大げさではないと僕は思っています。

※もうすこし厳密に書くと「著作権を侵害していることを知りながらダウンロードすると」といった条件もあるのですが、説明を簡単にするため、この点は省いてます。

(2) 政府「Twitter は閲覧禁止ね」 ← これも可能になる

今回の方針で(少し大げさに言えば)ネット利用者は全員、潜在的な犯罪者となります。もちろん、これを厳密に判断・判定することは現実的に不可能でしょうが、問題はそこではありません。

今までも、違法ダウンロードは NG だという法律を根拠に、以下のような規制指示が可能だったわけですが、

  • 政府「漫画村は違法アップロードの巣窟だから、アクセス禁止にしなさい」

今回の方針で、これをたとえば以下のように拡大することができます。

  • 政府「Twitter は違法アップロードの巣窟だから、アクセス禁止にしなさい」

前記しましたが、Twitter には、LINE のスタンプのような感覚で「マンガの一部シーンやイラストなどを無断で使う」文化があります。今回の方針では、それらを閲覧(ダウンロード)するだけでも違法になってしまいますから、言うなれば「違法した者がたくさん出現する」わけですね。法的には問題です。犯罪者がたくさんいるってことですから。規制の理由になります。

何が言いたいかというと、陰謀論的ではありますが、今回の方針が「政府にとって都合の悪い SNS を封じるための口実」になりかねない、ということです。

(3) NHK、JASRAC に続く第三の脅威も

NHK の受信料徴収や JASRAC の使用料徴収など、 法律による後ろ盾があるがゆえに暴走している 組織がありますが、

今回の方針はこのような脅威の出現を助長しかねないのではないか……というのは疑いすぎでしょうか。

おわりに

以上、主観的で陰謀論的ではありますが、今回の違法ダウンロード方針について、思うところがあったのでまとめてみました。

中国が国家的なネット検閲を行なっている話は有名ですが、つい先日、韓国もアダルトサイト遮断を行なっています。

ネットという自由を侵害する行為は勘弁してほしいところです。日本もこうならないことを祈るばかり。