思い切ってポメラ DM200 を購入してから二年が経過。結論を言うと、買って良かったと思っている。待ち時間中に書けるのが快適だし、家でもわざわざ使っちゃうくらいに、この小さな端末に愛着を感じている。
二年という節目だし、感想やら今の運用方法やらをまとめておきたい。
書き方としては「今の運用方法」をまとめつつ、合間に所感を差し込む感じにする。
- サマリー
- 充電頻度
- データを PC に転送する方法
- データを PC に転送する方法(詳細)
- データを PC に転送する頻度
- 用途
- 利用タイミング
- 執筆時間
- 執筆時の姿勢
- 持ち運び方
- ポメラの設定 > 設定
- ポメラの設定 > 書式
- 白黒反転
- 単語登録
- 定型文
- カレンダーの用途
- ファイル > 管理画面の運用
- おわりに
サマリー
- もっぱら小説の下書きを書く用
- 充電頻度と PC 転送は週に一度
- 以下は諦めた
- ブログなど高頻度の転送を要するネタを書くこと
- 小説を清書レベルで仕上げること
- 電車、病院、飲食店など待ち時間中の時間つぶしにも活躍
充電頻度
週に一度。
ポメラ DM200 はフル充電で 7~10 時間くらい保つので、一日一時間程度であれば週一で足りる。公式は 18 時間 とのことだが、そこまでは保たない(僕のポメラのバッテリーがへたってるだけかもしれないが)。
データを PC に転送する方法
付属の USB ケーブルで PC(Windows) に繋いでいる。
DM200 にはポメラ Sync など無線通信連携機能もあるが、僕はただただ執筆に専念したかったので使っていない(試してもいない)。デジカメで SD カードを使っている時のような使用感を意識している。実際、執筆中に通信について考える必要はないので快適だ。
データを PC に転送する方法(詳細)
GitHub のプライベートリポジトリにバックアップしている。
以下のようなバッチファイルを使っている。これを使うと、
- ポメラを PC に認識させた後、
- リポジトリに置いたこのバッチファイルを起動するだけで、
- ポメラ内の全ファイルが、
- このリポジトリ内にコピーされる
という感じでバックアップできる。
@echo off setlocal set pomera_root=f:\ set dstdir=%~dp0 set commitmsg= %date% %time:~0,8% pushd %pomera_root% if ERRORLEVEL 1 pause & exit /b popd pushd %dstdir% rmdir /s /q %dstdir%Pomera rmdir /s /q %dstdir%Pomera_memo popd pushd %pomera_root% xcopy %pomera_root% %dstdir% /I /F /E /Y popd pushd %dstdir% git add -A git commit -m "%commitmsg%" git push origin master popd pause
以下はログ。週一でバックアップしているので、週一単位で履歴が残っている。いざとなれば古いデータにアクセスできるし、「ああこの週はガッツリやってんな」「この週はほとんど書いてないな」といったこともわかって楽しい。
データを PC に転送する頻度
週に一度。
用途
書く:
- 最初はブログ、日記、タスク管理、(カレンダー機能で)予定管理など色々試していたが、続かなかった
- (理由1) PC と連携させるのが面倒くさいから
- (理由2) 半角全角の切り替えが面倒くさいから
- 今は小説執筆(下書き)に落ち着いている
読む:
- 今書いてる小説の過去回
- 以前書いた小説(自分の作品読み返すの意外と楽しい。恥ずかしくなってくるけど)
所感:
- ポメラだけで小説を「完成」させるのはキツイ
- 僕は頭弱いマンなので PC で広い画面+二画面+高機能テキストエディタくらい無いと話にならない
- ポメラでは細かいことを気にせずガシガシ書く感じ
- ひと通り書き終えたら PC で作業して仕上げる
- ブログみたいに高頻度で PC に転送する系もキツイ
- ポメラでいちいち無線通信させるのが面倒くさい(僕はスマホさえ持ってない面倒くさがり屋)
- かといって毎日ケーブルで繋ぐのもだるい
- 英単語を多く打つ「IT 系のネタ」を書くのも辛い
- 半角全角切り替えキーが小さすぎて打ちづらい
- 「常に半角スペース」を実現できない
- などなど、とにかく英単語メインになると不便になる
- 逆に小説は全角だけで済む世界なので快適
利用タイミング
書く:
- 待ち時間
- 電車内(空いてて座れる時。普段の通勤では無理)
- 病院
- 飲食店
- 外出時
- ゲーセンで疲れて休んでる時
- 会社の昼休憩
- 自宅
- 書きたい時にポメラ開いて書く感じ
読む:
- 通勤中(読むだけなら立ちながらでも可能)
執筆時間
待ち時間中や外出時:
- 時間制限があるので、その時まで
- 大体 10~40 分くらい
- 頭が温まってきたところで終わっちゃうのでもどかしい
自宅:
- 始めるまでの心理的ハードルが高い
- 意識して開かないと一週間自宅では全く開いてない、が普通に起こる
- 一度開いて書き始めたら、ずるずる進む
- 1時間は軽く行く
- 2時間も行っちゃう
- 朝や昼だと 3 時間以上も割とすぐ
- なんていうか、アニメマンガラノベ見てる時みたいに「こまめに時計見て時間は意識するけど、休憩とか体調とか直近のこととかは深く考えないで、とりあえずそのまま続ける」感じ
執筆時の姿勢
座って膝に置く:
- 電車、病院など待ち時間時は大体これ
- 30 分くらいで肩凝ってくるけど、まあ問題無く書ける
- 椅子が低すぎる(電車の椅子よりも更に低い。病院とかでたまにある)と、足を折りたためないので辛い
- 体というか足首固くて手前にたたむのが辛いンゴ……
- 電車で隣に人いると書けない
- 僕が平均以上の肩幅なので、隣が子供や小柄な女性でないと詰む
机に置いて書く:
- 会社の昼休憩、自宅、飲食店、カフェなど机がある場所
- 長時間書ける
地面に置いて書く:
- 自宅で
- 20 分もしないうちに肩凝る、長時間は無理ゲー
- そもそも体固い、痩せてて尻とか骨モロなので地べた座ること自体苦手なんですわ……
布団に寝転んで書く:
- 自宅で
- 10 分もしないうちに肩凝る&腰痛持ちなので腰も痛い、無理
持ち運び方
ロフトで買った A4 ケースにポメラを入れて、このケースをリュックに入れて持ち運んでる。
ちなみにケースには 100 均で買ったナイロン手袋も入れてる。僕は指が弱く、長時間打つとヒリヒリしてくるので必須(自宅や会社で PC 触る時もよく使う)。
ポメラの設定 > 設定
電源管理:
- スリープ: 5分
- オートパワーオフ: 15分
執筆中にウンウン悩んでる時に消えるとうざいので長めに。でもうっかり長時間放置することがあるのでオフにはしない……でこれくらいの塩梅に。
ファイル管理
- 保存は本体メモリ
- オートセーブはしない
- 文字コード改行コードは UTF-8、CR+LF
- アウトライン見出しは
#
Windows で Markdown 書いてるユーザーとして自然な感じに。
自動保存系は嫌いなのでしてない。そもそも Ctrl + S 押す癖が身に付いてるので要らない。
パスワード
無し。
認証は面倒くさい。すぐ書けることがメリットなのに。
ポメラを財布みたく手放さなければ済む話。
キー設定
- ショートカットキー以外はいじってない
キー設定 > ショートカットキー
よく使う操作を厳選して Fx に。
それ以外の Shift とか Ctrl とか絡む系は、どうせ覚えられないし大して使ってないので最小限に。プロパティと辞書くらい。あとはメニューから呼ぶ。
項目 | 内容 |
---|---|
F1 | 検索 |
F2 | 次を検索 上方向 |
F3 | 次を検索 下方向 |
F4 | カレンダー表示 |
F5 | タイムスタンプ挿入 |
F6 | 文字サイズ変更 小 |
F7 | 文字サイズ変更 大 |
F8 | PCリンク |
F9 | 定型文 |
F10 | アウトライン |
Shift+F1 | プロパティ |
Ctrl+F1 | 国語辞典 |
Ctrl+F2 | 英和辞典 |
Ctrl+F3 | 和英辞典 |
Ctrl+F4 | 類語辞典 |
ポメラの設定 > 書式
ATOK 入力設定
- 入力方法はローマ字
ローマ字入力マンなので。
文字設定
- フォントは明朝
- 行間は1/4行
個人的に一番美しく見えるのがこれ。
カーソル位置
- 終了時の位置で開く
これは以前 Twitter で教えていただいた設定だが超重要。特に複数のファイルを使う場合は、これで「開いた直後に前回の位置に来る」を実現しているかどうかでずいぶんと効率が変わってくる。
制御文字
改行とタブだけ表示。
改行は視覚的に必須。特にちょうど行末まで伸びた文章は、改行の有無が見た目ではわからないのでこれで表示させるしかない。
タブは普段使わないので目立たせるために。
スペースはよく入れてるので、表示させると鬱陶しい。表示させてない。
句読点表現
、
。
・
「」
小説書くならこれ以外の選択肢は無いと思う。
白黒反転
する。
黒背景白文字の方が目に優しい気がする(眩しくない)。
単語登録
- 小説で使う人名がメイン。都度必要なものを追加していく感じ。
- アウトライン用の見出し
み1
で#
み2
で##
- 半角モードにしなくても打てる
定型文
区切り用のやつ
◆ ◆ ◆
プロット書く時とかに使う起承転結テンプレ
起: 承: 転: 結:
キャラの歴史練る時に使うテンプレ
年少 年中 年長 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1 中2 中3 高1 高2 高3 大1 大2 大3 大4
カレンダーの用途
- 小説作中で登場するイベントの整理
@XYZ
を記載しておくことで、検索で一発で飛べるようにしている- 例: 作品 XYZ の舞台は 2017年4月だから、2017/04/01 に @XYZ を記述してる → 検索で「@XYZ」で探せば、一発で 2017/04 に飛べる
- ボツ文章の一時保管庫
- 今日の日付部分にひたすらコピペしておく
最近は一時保管庫の役割が強い。カレンダーは、「今開いているファイルを開いたまま」アクセスできる唯一の記入エリアなので、こういう作業領域の補助的な使い方が捗る。
ファイル > 管理画面の運用
- 更新日時で降順ソートして「よく使うファイル」にアクセスしやすくする
- 関連するファイルはフォルダでまとめる
- 例1: 作品XYZ
- 1ファイル8万文字くらいまでにしている(保存に数秒かかるなど動作が重くなってくる)
- 中身は XYZ1、XYZ2、……という感じ
- 例2: 資料
- 文化祭プログラム例、スポーツテストの記録、これまで読んだラノベリスト etc
- 調べたことなどを雑多に入れてる
- PC でつくった資料をポメラに入れることもある
- 例1: 作品XYZ
おわりに
ひたすら列挙するだけになってしまったが、割と満足していることが通じたら幸いである。キングジムさんには感謝。