ガラパゴスタ

万年平社員の独身ぼっちでも楽して楽しく。

Xootr を捨ててキックスケーターとお別れ

苦労して手に入れた相棒 Xootr だが、ほとんど使ってないので捨てることに。これでキックスケーターという移動手段および趣味が潰えた。

今のうちに僕のキックスケーターライフについて振り返っておく。ただの日記なので取り留めの無い記事だ。

16/12/10 大人向けキックスケーターを初購入

なぜ興味を持ったのかは覚えてないし、日記からも辿れないが、この日から僕のキックスケーター人生が始まった。

買ったのはマイクロスクーターの マイクロ・ロケット

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「ホイールの幅が広い」のがウリで、不器用な僕でも乗れると考えて手を出した。

早速練習から始めた。

  • 河川のランニングコース(として主に使われてるなんか広い道)
  • 近くの学校前の通路(車入れないようになってる)

このあたりでひたすら基礎練。乗り方、降り方、ハンドルの高さ調整、ブレーキなど思いつく限りのことを試し、答えを出した(ちなみに既にネットでは一通り調べている)。

さて、幅の広いマイクロ・ロケットは、他のキックスケーターよりも乗りやすいのか?……わからない。この時点ではこれしか乗ったことがなかったから。しかし、スピードが思ったほど出ないのは痛感していた。物足りない。走った方が速いぞ。

16/12/16 JD Razor を追加購入

当時の僕はパラサイトシングルな上、将来のこともさほど考えてなかったので、給料はほぼ小遣いと化していた。キックスケーターを追加購入するのは造作も無いことだった。

速く進めるキックスケーターを買おうとした。大人用で、20 インチなのは以下あたり。

  • oxelo Town 7
  • JD Razor MS-185
  • Xootr

Town はつくりが甘いという記事があり、Xootr は英語でよくわからんかったので JD Razor MS-185B にした。B がついているが、これは前輪ブレーキ付きを意味する。あると便利かなと。

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性能は十分で、これなら数キロくらいの移動には自転車の代わりとしても、十分使えそうに思えた。ただ前輪ブレーキは飾りだったが。

2016/12 キックスケーターライフ

日記から、かなり乗りこなしていることが伺える。

  • 注目を浴びていることに快感をおぼえている
  • 法律についてじっくり調べている
  • 存分に遊べるスポットを調べ尽くしている
  • ライトによる夜間走行を試している
  • 筋肉痛が一週間続いたりしている(スポーツ初心者あるある)
  • 年末が近づくと、ショッピングモールやゲーセンに何度も通っている

16/12/31 Xootr を買った

Xootr という世界最高峰らしいキックスケーターのことが気になっていた。頑張って調べて、買ってみることにした。それがクリスマス前のことで、届いたのがこの日。

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Xootr は控えめに言っても最高だった。すべてが頭ひとつ飛び抜けている感じ。パソコンで言えば Apple の Mac みたいに洗練されている印象。すぐに気に入った。JD Razor は捨てた。

唯一の欠点は、重たいことくらいか。何度か電車で遠出して運搬を試してみたが、まるで 3 泊 4 日のスーツケースを縦長にしたかのような感じで、日常的に運ぶのは正直しんどかった。

2017/01 ガチ啓蒙に悩む

キックスケーター情報は皆無と言っていいくらいに少なかったので、僕主導で Wiki とかコミュニティとかつくってやろうかと検討していた。

が、モチベーションが上がらず諦めた。

この頃になると、キックスケーターは一日一時間も乗っていなかった。移動手段としてはまあまあ重宝しうるとはわかっていたが、ぶっちゃけ自転車(クロスバイク)の方が速い。遊びとしても、正直言えば少し飽きていた。……つまり軽い趣味でしかなかった。この程度では啓蒙は行えない。

17/02/10 宮島

前々から気になっていた「キックスケーターで旅行したい」に思い切ってチャレンジした。遠出はしんどいから、地元広島から普通に電車で通える宮島に。

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キックスケーター人生で一番楽しかった気がする。

まず観光地エリアでは人目を集めまくりで気持ちいい。まあ通路は歩行者天国で蹴れないのだが。

少し奥まで行くと、人も減ってきて蹴れる。普通の観光客が断念する距離でも平然と進める。実は以前、僕はクロスバイクで隅々まで探訪したことがあったが、キックスケーターでも同じことをした。蹴りながら自然を探検する、散策するという面白い体験ができた。

ただし疲労はえげつなかった。特に宮島は、観光地エリアを出るとアップダウンが続く道路になっているでキツイ。クロスバイクでもキツイレベルなのにね。帰りの電車では、退屈大嫌いな僕が何もせず死んでいたほどだ。

印象的と言えばもうひとつ。帰り道、パトカー越しに「行けませんよそれ!」と拡声器で怒られる、という経験をした。これは今でも納得がいかない。たしかに駅前の道路を走っていたが、生活道路だし、周囲に人や車はいなかった(僕はパトカーが過ぎた後に道路に出て蹴り出した)。これは僕の「大丈夫だろう」ラインだった。実際、このラインのおかげで、僕は今の今まで一度も怪我したことがないし、交番やチャリですれ違った警官に呼び止められたこともない。ちゃんと配慮しているんだし、止められるとは夢にも思わなかった。だからこそ衝撃が大きかった。

この出来事は、僕をビビらせるには十分だった。以後、キックスケーターの頻度は減っていくことになる。

17/09/20 足痛い

この日は近所の山に出かけていた。

キロ単位で続く、ひたすらの坂道。コースとしては街中が 3 キロ、登山道前半が 3 キロ、後半が 4 キロの 10 キロくらいで、最初の街中 3 キロをキックスケーターで登った。

効率的な登り方を編み出したつもりだが、それでも消耗は凄まじかったもよう。まあ片足ジャンプと片足スクワットゲーだからね……。そして足を痛めている。

僕は、こんな筋トレな遊び方をしてしまうほどに、キックスケーターに飽きていた。というよりやる気がなくなっていた。メインである移動手段は、警官の干渉が怖くて踏み出せない。そうなのだ、今の日本では 警察官がアウトと言えばアウトになってしまいかねない 状況にある。

17/10/20 東京に転勤

そうこうしているうちに転勤が決まり、広島から東京にやってきた。

キックスケーターはわざわざ持参したが、一目見て思った。

「あ、東京の道で移動するのムリだわ……」

道が明らかに狭いし、人が明らかに多い。広島の都心部を面積を 1/2 にして、人口密度を 2 倍にしたら、こんな感じになるんだろうなぁというレベル。移動手段としてのキックスケーターは「観察」と「配慮」から成る。この狭さと物量の暴力の前では、僕の力は通用しない――それは明らかだった。

結局、早朝に遠出して河川やら港町やらで遊ぶことしかできなかった。大きな公園や広場も調べていたが、軒並み禁止されていた(過去のスケボー勢と子供キックスケーターの影響かしら?)。

結論:東京でキックスケーターは無理ゲーやぞ

しかしキックスケーター自体はちらほら見かけた。子供は一日一回以上、学生は週に一度あるかないか、ってくらい。リーマンや中年は見たことないなぁ。内陸部だとまた違うのかしら(僕の生活範囲は湾側)。

2018年

ほとんど乗ってない。

2019/05/18 マイクロ・スプライトを購入

前々から「小型ならもっと持ち運びやすくてハードル下がるのでは?」と思っていた。というか「いつかやるリスト」に放り込まれていた。一方、僕はミニマリズムを推進しはじめており、キックスケーターも捨てようとしていた。

「後で後悔するのも嫌だし」ということで、一度試しておくことにした。

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※手前側の小さいやつ

詳細はこっち → Xootr ユーザーが小型のキックスケーター「マイクロ・スプライト」を使ってみた感想 - ガラパゴスタ

結論を言うと、確かに軽かったが走行性能がダメだった。仮に自由に走ることが許されたとしても、これで日本の道路を走るには(特にホイール幅が小さすぎるゆえに)厳しいものがある。

2019/08/31 マイクロ・スプライトを粗大ごみに

ミニマリズムをどんどん進めている。キックスケーターはどうすればいいのだろう……。もったいない精神。玄関に立て掛け続ける日々が続いていた。

こうなっては進められないので、えいやで捨てることにした。まずはマイクロ・スプライトから。

当日捨てた後、その後も、特に感慨は無かった。むしろ玄関が広くなってせいせいしている。

あとは Xootr だけだが、こいつは入手にも苦労したし、相棒だし、で捨てたくない……。

2019/10/20 Xootr を粗大ごみに

えいやで捨てることにした。

誰かが「ミニマリズムは自傷行為」的なこと言ってたけど、真理だと思う。泣く泣く手放すことで、僕はまた一つ傷を負った。でもこれでもう少し身軽になれるはず。来月中旬には、Xootr とお別れする。

FAQ

ありそうな疑問と他の選択肢について、Q&A 形式でまとめとく。

Q: Xootr は売らないの?

Ans: 面倒くさいから売らない。

売るための作業が面倒くさいから嫌だ。たぶん休日半日くらい潰れる。仮に一万で売れるとしても、半日も潰したくないですん。

Q: またキックスケーターを買うことはある?

Ans: 引っ越した地域次第ではありえる。

乗りやすそうな地域に引っ越して、自転車よりも徒歩よりも明らかにあると便利だとわかったらまた買う。僕は必要なものへの投資は惜しまない。

買うのもたぶん Xootr だろう。あるいは、他に良いキックスケーターがあったら乗り換えるかもだが。

Q: エアタイアは使わない?

Ans: 使わない。

空気入れるのが面倒くさいから。キックスケーターのメリットはメンテが楽なところにある。自転車みたいに空気入れる面倒くささがないのが良いのよ。

ちなみにエアタイヤは振動吸収できるのは良いと思うが、代わりにスピードが落ちるのがいただけない。僕はスピードを重視しており、振動は体力で耐えればいいタイプなので、このトレードオフは許容できない。

Q: 電動キックボードは乗る?

Ans: 乗らない

電動は運動にならないから嫌いだし、公道で乗れる未来が来るとも思えないし……。いや、現状でも原付レベルで色々整備すれば法的には乗れるっぽいけど、どうなんだろ?

おわりに

僕のキックスケーターライフはいったん終わりを迎えた。

ブレーキが弱いという致命的欠陥を抱えた「蹴って進む乗り物」は、中々に刺激的で、個人的にはパルクールを思い出した。パルクールも観察と筋トレに帰着されるところがあった(と僕は思っている)から。僕はこういうのが好きなのかもしれない。

キックスケーターで鍛えた足は、たぶん ダンスラのランニングマン でも生きている。無駄ではなかった。そもそも楽しかったから、無駄では断じてない。観光もした。僕は、大人の大半がやっていない世界の一つを味わったのだ。

機会があれば再開することもあるだろう。

では、この辺で筆を置く。